四神相応
風水術の根幹は、龍の息=生気の流れです。この生命の気を捉えてその不思議な力を自分のために活かす方法です。
龍の姿と似たある種の地形を気の源と考えています。 気は繁栄と安らぎ、富と名誉、健康と長寿の源です。気は風の強いところでは吹き飛ばされてしまいます。 水によって区切られる気を常にそこに集めて、留め、淀むことなく貯えることのできる場所が最高とされています。
そんな風水の最高の吉地は【
四神相応】の土地です。
1)北に玄武(台地、高地)、
2)東に青龍(渓流、河川)、
3)南に朱雀(平野、低地)、
4)西に白虎(大道、街道)を
備えた立地を最高のものとしています。
具体的には東に河川が流れ、南に平坦な地が広がり、
西に大きな道路が通じて、北に山脈や丘陵があるという土地です。
さらに古来、皇帝や家の長・
主人は南に向かって座るのがよいとされてきました。
南にいる朱雀は前方や将来を見渡し、情報を集めて主人に伝え、
右手に狂暴な白虎を手なずけその守りとし、左手に虎をにらみ、運気を上げる青龍を置き、
背後にいる玄武は背後から迫る敵から大きな山のような甲羅で身を守ります。
主人は常に陰陽調和のとれた中央にいれば攻撃にも防御にも最高の環境にいることができます。これが環境についての【四神相応】の考え方です。
虎にご注意
注意すべきは、龍は常に虎より強くなければいけません。実際には、家の左=東にある山、ビルよりも右=西にある山、ビルは低くなければいけません。
通りなら穏やかで静かな通りの方が、あまりに激しい交通量の道路より優れていると考えます。白虎は四神の中では唯一凶の性質をあらわします。
傷人の害といって他の人を傷つける危険性があります。寝室・個室にはそのため置きません。
玄武は高層ビルや森や丘でもよく、朱雀は火のエネルギーを表し、安楽と幸福に似た広場や小山がふさわしいと考えます。周囲に気の流れがまったくない場所でも、盛り土をしたり構造物を置いたりして、四神を模します。そうして気を作りだしたり、呼び出したりするのです。
人の手でも気は作り出せるというのが風水術の根幹です。
一方、無闇に風景を荒らせば気は破壊され、龍は傷ついてしまいます。
陰陽のバランスが崩れてしまうからです。
四神相応の部屋づくり

家の中ではこの考え方を応用してやはり【四神相応】にすることができます。
部屋の出入り口を常に南と考えます。
あなたは部屋の中央にいると想像してください。
左手は青龍、右手は白虎、背後は玄武で
正面の出入り口は朱雀です。
このようにそれぞれの置物や絵、あるいはその意味する効果を果たすものを
壁に架けたり、置いたりして理想の環境に近づけます。
例えば玄武は山で、山を表す水晶洞を使うことも同じ効果を持っています。
龍は水、水晶、テラリウム、水槽など。
八卦とその意味を考え、自分の活発にしたい運勢を決めたら、
ふさわしい風水グッズも使ってよい気を取りいれ、貯え、淀まないようにしてください。